• 2020.11.30

    小中学校への「和菓子の出張授業」<11月実施校>

    東京和菓子協会では、〝和菓子の啓発と業界活性化プロジェクト〟の一環として都内の小中学校にお呼びかけをして、和菓子の歴史や文化性、創作性を知ってもらい、和菓子を製造する過程を見て、持参した和菓子を食べてもらう「和菓子の出張授業」を開催しています。
    11月には以下の2校で実施致しました。

    ◎足立区立島根小学校(11月6日実施)
    講師は、台東区・山口家の江口方弘氏。
    「コロナ禍で、6年生になってから初めて学年全体が一堂に集まっての行事なので、とても楽しみにしていました」と担当先生からお話がありました。生徒さんは、97名。講師が配布したテキストに沿って話す和菓子の歴史や文化について耳を傾け、製造実演では手際よく餡を包む様子や、ヘラなどを使って12ヵ月の花が見る見るうちに出来上がっていく様子を見つめる表情は真剣で、最後の質問コーナーでも「和菓子は何種類ありますか?」「何を作るのが一番難しいですか?」等々、次々と積極的に質問がありました。講師が持参した和菓子(煉切)は、残念ながら時間が足りなくなり、お家に持ち帰って食べてもらうことになりました。いつも食べているどら焼きやカステラなど、和菓子への興味を深めてもらえたと感じました。

    ◎荒川区立第六瑞光小学校(11月24日実施)
    講師は、渋谷区・心庵梅むらの平野明洋氏。
    東京さくらトラムの愛称で親しまれている路面電車・都電荒川線が校庭の脇を通る小学校の5、6年生が家庭科室に集合しました。テキストを見ながら講師から和菓子の歴史や材料について説明を聞いた後、実際に煉切で寒牡丹や菊の花が手際よく、あっという間に出来上がる様子に目を見張り、歓声を上げていました。
    「どんな和菓子を食べますか?」という質問に「おだんご」「おまんじゅう」「どら焼き」などなど元気な声が上がり、日常的に和菓子を召し上がって頂いている様子が伺えました。
    最後に「質問はありますか?」との講師の声にたくさんの手が上がり、講師も丁寧にそれぞれの質問に答えておりました。